緑内障 視神経乳頭の診かた

1.眼底の観察法

緑内障ガイドライン
 本態は…緑内障性視神経症(GON)…視神経と視野に特徴的変化を有し…

緑内障診断における眼底検査の利点
 GONを直接観察できる
 GONによる眼底変化はしばしば視機能障害の出現に先行
 緑内障スクリーニングに簡便かつ鋭敏

多治見スタディ
 眼圧分布と緑内障の頻度
  日本人の多くはNTG→眼底検査有用

緑内障眼底観察法
 検眼鏡法
  直像鏡(画角10〜15°倍率15倍)>倒像鏡
 細隙灯
  直接法:Goldman3面鏡の中央のミラー(画角30〜35°倍率4倍)
  間接法:前置レンズ
 眼底写真…立体写真が理想的
  乳頭部…画角30°
  網膜神経線維…40°以上
 +OCT
   Time domain→(2006年)Spectral domainに変遷


2.眼底読映

視神経乳頭の形状
 乳頭径…大きいほど生理的陥凹大

陥凹の診かた
 視神経乳頭の血管屈曲頂点が陥凹
  白っぽい所:陥凹底蒼白部
  陥凹>蒼白部
 ◎下ぼれ Undermining …緑内障特有所見

辺縁(リム)の診かた
 リムの萎縮
 縦方向の陥凹の拡大とリムの狭小化
 逆にリムの狭窄化を伴わないならば、緑内障ではないと言える

Peripapillary atrophy (PPA)
  緑内障の80%
  面積と視野障害・進行速度が相関

乳頭出血 Disc hemorrhage(DH)
 NFLDに一致して rim atrophy に一致
 正常でも6%にある

 cf:近視乳頭
   陥凹があるか、左右差があるか
   右眼では7〜8時、9〜10時方向のリムの変化が特徴的


3.OCTを用いた評価法

緑内障診断の画像解析
 陥凹の拡大とリム消失
 網膜神経繊維層の欠損(NFLD+黄斑部GCL)
 上記の相関をOCTで確認
 ただし、DH、PPAの有無を検出できない

NFLDがあれば緑内障か?
 血管閉塞でもNFLD生じる






   
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