眼科医に必要なサプリメントの基礎知識(総論)

症例:球結膜下出血
 サプリメント服用を控える必要がある場合がある
 継続する場合はかかりつけ医に伝える
 魚油は出血傾向がある

 
サプリメント
 健康食品≒サプリメント
 健康食品のうちの食品の形をしたもの

医療者サイドから見た問題点
 副作用・アレルギー
 医薬品との相互作用
 過剰摂取
 過大な宣伝

 品質:製品によりまったく異なる
 科学的根拠:病者を対象とした試験はほとんどされていない
 利用環境:消費者の自由

 例1:セレン
  効果:体内の抗酸化
  推奨量 30μg、耐容上限 300μg
  日本人の場合、魚介類から平均100μgで十分摂取できている
  米でダイエタリーサプリによる急性セレン中毒(下痢・脱毛等)

 例2:亜鉛サプリ
  効果:銅欠乏性貧血
  過剰摂取で血清銅極端に低下

 有効性と有意性は”摂取量”と”生体の感受性”に依存
 過剰摂取に陥りやすい 
 添加物・不純物の問題あり

安全である表示
 GMP規格:製造規格
 JHFAマーク:製品規格

 ルテインの場合
  Glora GLD LUTEIN:マリーゴールド抽出のフリー体ルテイン

眼科医としてのサプリメント
 AREDS(T):オキュバイト
        7年間でAMD悪化率を25%低下させた
 AREDS(U):ルテインプロ
        ルテイン+DHA
        日本では検証中(平成25年に結果が出る予定)

 眼精疲労
  アスタリールACT(アスタキサンチン)1瓶6,800円

診療上の注意点
 @患者さんを見たらサプリメント利用者ではないかと考える
 A摂取状況を把握
 Bエビデンスの有無
 Cフィードバック

参照ホームページ
 日本医師会ホームページ「ドクターの皆様へ」
 国立栄養健康研究所ホームページ
 ナチュラルメディシン・データベース





  
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