ドライアイ:疾患概念と治療の考え方

ドライアイ 日米の違い
 日本 生理学的アプローチ
 米国 細胞生物学的・免疫学的アプローチ
     慢性ドライアイ→炎症→涙↓
     シクロスポリンが唯一の治療薬

1.診断基準
 米国 DEWS Report
     Gold standardはない
     涙液の浸透圧↑→炎症
    Hyperosmorality重視…重症度と相関
     316以上(Tomlinsonの論文)…TearLabで測定

2.炎症疾患としてのドライアイ
 ドライアイ→Inflammatory response
 Tear hyperosmorality=inflammatory response

  5%食塩水を点眼すると30秒後だけ↑
  Effect of hyperosmorality spike
  MMP-9がパラメータになる(?)
   DryDetctor(R)

 ドライアイ→Immune-based response
  シェーグレン、非シェーグレンでも

 ドライアイ→Chemokine response
  CCR5の発現が高い
  Th-1(chemokineの一種) response↑

 ドライアイ→Cellular immune resopnse
  抗CD25Ab注射→ドライアイ

 ドライアイ→Autoimmunity
  自己免疫系ドライアイ→シクロスポリン

 ドライアイ→What is effector?
  ドライアイ…Th-17系↑
  Hyperosmorality→Th-17からのIL-17production↑

 ドライアイ="Chronic CD4+Tcell-mediated ocular surface autoimmune-based inflammation disease"
  未知のautoimmune Agが存在


3.メカニズムから考える治療
 コアメカニズム
  Hyperosmorality↑…ステロイド・シクロスポリン共に効果有り
    ↓
  眼表面炎症…マイボーム腺異常
    ↓
  ムチン↓…ジクアス:水分分泌も↑(ムコスタにはない)
       ムコスタ:胚細胞そのものを↑(ジクアスにはない)
    ↓
  涙液安定性…眼表面疾患、アレルギー性疾患
    ↓
  Hyperosmorality↑
 
 MGD
  クラリスロマイシン→P.acnes
  マイボーム腺炎角膜上皮症
  マクロライド系(クラリス)、テトラサイクリン系…除菌というより静菌 

ドライアイで一番大事なこと
 BUT…とにかく染色すること
 適切な水分量を保持





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