オキュラーサーフェス疾患への新しい取り組み
オキュラーサーフェスの特殊性
生きた細胞が常に外界に接する
乾燥・異物・病原体・紫外線等過酷な環境にさらされる
↓
各部分が助け合い透明性を保つ…Ocular surface
角膜 vs 皮膚
「生きた細胞」 vs 「死んだ細胞」
表面を涙液が覆う
T.ドライアイ
涙液
潤すだけでなく「角結膜に必要な栄養分を補給する」のが主な目的
ドライアイの治療
ジクアス、ムコスタ点眼
涙液分泌促進剤内服
血清点眼
考え方
昔 KCS
今 涙液層不安定化→自覚症状、上皮障害
BUT
≦5…異常
≧10…正常
シルマー試験より鋭敏
線状のbreak-up…涙液量の減少
丸いbreak-up…涙液の質の低下
涙液分泌量↓
分布の異常
蒸発量亢進
BUT安定化させるには
まずは量…涙液量の増加
涙液水量は少なければムチン等が多くても効果が薄い
点眼…一時的
内服…副作用あり
抗炎症剤(サイクロスポリン点眼)
涙液プラグ
涙液は今は二層説
油層
液層…分泌型および膜型ムチンを含む
点眼
ヒアルロン酸
ジクアホソル
ムチンに効果
軽〜中等症ドライアイに有効
BUT延長効果強い
継続使用で効果↑
レバミピド
ムチンに効果
0.1%フルメトロン×2回
サイクロスポリン・タクロリムス
NSAID点
上皮抑制のため議論多
分泌型ムチン
涙液の粘調性を保つ
異物の捕獲
涙液の浄化
膜貫通型ムチン
上皮上に涙液を保持
コアメニスカス
浸透圧亢進→炎症→胚細胞↓ムチン↓上皮障害↑→涙液層不安定化→浸透圧亢進
Tear-film oriented therapy(TFOT)
これからの治療
バイオマーカーによる診断
浸透圧
炎症性サイトカイン
MMPs
酸化ストレスマーカー
U.フェムトセカンドレーザー
フェムトセカンドレーザー
角膜内自由な切開
はじめはLASIKに応用
角膜内リングに応用
角膜移植 FLAK
FLAK vs PKP
視力に差なし
FLAKの方が早く抜糸できた
ICRS
角膜に弧状リング挿入→中央をフラット化
近視矯正として開発
効果マイルド、可逆性
円錐角膜に応用
進行予防
中等症までが適応
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