Ocular Surface の診療の秘訣
     〜ドライアイについて考える〜
ムチン…胚細胞から分泌
 涙液保持、良好な視力
 眼表面を潤滑に
 眼球運動をスムーズに
 バリア機能
  病原体やデブリスを取り除く

涙液検査(大雑把に言えば)
 シルマーT法…涙液減少
 BUT…蒸発亢進

Short BUT
 不定愁訴(++)、Staining(-)
 直後に円形のDry spot
 膜ムチン減少か

DUES によるドライアイの分類
 涙液減少
  →シェーグレン症候群
  →単純ドライアイ
   涙腺機能不全
   涙腺導管不全
   神経麻痺
   内服
 蒸発亢進
  →内因性
    MGD
    眼瞼異常
    瞬目異常
    薬剤起因性
  →外因性
    ビタミンA不足
    防腐剤
    CL
    アレルギー

ドライアイの疫学
 男:女=1:2
 CL未使用:使用=27%:41%

薬剤毒性ドライアイの治療
 まず防腐剤フリー人工涙液でWash out
 ドライアイだけの状態になったら0.1%フルメトロン1日2回

ドライアイと季節
 冬に悪化
  SPKが上方に上がる

薬理作用からのドライアイ
 水分分泌保持
 抗炎症…低濃度ステロイド、サイクロスポリン
 ムチン分泌

新しい点眼薬
 ジクアス
  P2Y2受容体刺激…Molecular targeting
   細胞から水分↑
   胚細胞からムチン↑
 レバミピド
  ムチン分泌促進→涙液層の安定化
  なぜ効くのかはっきり分っていない
  抗炎症?
  春季カタルの乳頭サイズを縮小する例がかなりある

Copyright © Sugimoto Ophthalmic Clinic All Rights Reserved.