ドライアイの眼表面粘膜治療

涙液の構造
　油層
　水層/ムチン層
　角膜上皮

上皮
　角膜…非角化型重層扁平上皮
　結膜…角化型重層扁平上皮、重層立方（円柱）上皮＋胚細胞

結膜上皮は胚細胞を含む→ムチン分泌

ムチンの作用
　涙液保持
　潤滑
　バリア（膜型ムチン）
　異物の除去（分泌型ムチン）

結膜は粘膜
　粘液で表面が濡れている上皮細胞層

結膜上皮は容易に扁平上皮化生を起こす
　胚細胞の消失
　外力→強い上皮

ドライアイの結膜上皮も扁平上皮化生を起こす
　胚細胞の消失
　重層細胞の拡大・角化

　涙液が上皮に乗らない
　　　↓
　扁平上皮化生
　　　↓
　胚細胞消失
　　　↓
　涙液保持・水濡れ性↓
　　　↓
　（繰り返し）

ドライアイの検査
　メニスカス
　フルオレイン染色
　ＢＵＴ
　角結膜上皮障害の有無
　シルマーⅠ法（無麻酔）

ＢＵＴ
　涙のひび割れ
　涙の膜としての安定性

角結膜上皮障害
　ドライアイ：結膜上皮障害＞角膜上皮障害
　　　　　　　結膜だけの障害も多い…瞼裂に一致
　乾性角結膜炎 keratitis sicca

　ドライアイは凸凹eye？
　　視機能低下…ＢＵＴ↓でも

治療
　①水分補給・保持：人工涙液・ヒアルロン酸点眼液
　②ムチン分泌：ジクアス、ムコスタ
　③抗炎症：ステロイド、シクロスポリン

ムコスタの特徴
　胃炎・胃潰瘍に２０年以上使用
　角結膜上皮障害↓
　ＢＵＴ↑
　ムチン↑
　胚細胞↑
　抗炎症(？）
　粘膜保護・修復作用