神経眼科外来
 〜眼瞼の話題を中心に
眼瞼下垂
 まず疑うこと
  急性発症の場合…眼球運動と瞳孔の観察が重要
   脳動脈瘤
   脳梗塞
   感染
   内頚動脈解離
  1〜2W以内発症の場合
   甲状腺眼症
   眼窩筋炎
   MG
   MS
 その後の治療
  QOL↑する治療
  ボトックス
  眼瞼下垂治療

 急変する2つの疾病
  IC−PC動脈瘤
   片眼性眼瞼下垂
   複視(内転障害)
   瞳孔散大(動眼神経麻痺)
  内頚動脈解離
   頭痛
   暗所での瞳孔不同(ホルネル症候群)

眼球突出
 distanceメーター
  2〜3mm以上で有意差
 
 cf:red eye CCF
  こめかみ等で雑音
  caput medusae 血管の拡張
  applanationの測定幅↑

 体位変換で眼球突出…眼窩静脈瘤
 眼球突出と高度近視…脱臼
 両眼…甲状腺眼症

眼瞼下垂
 MRD:margin reflex distance
  MRD−1:角膜中心と上眼瞼縁の距離
  MRD−2:上眼瞼縁と下眼瞼縁の距離

  MRD−1<3.50mm…眼瞼下垂
       <2.00mm…31%の上方視野欠損
       <1.00mm…40%の上方視野欠損
       <0   …64%の視野欠損

  MDR−2…瞼裂幅
   あまり当てにならない
   三白眼…角膜下方の白目が大きく露出
    瞼裂幅多だがMRD-1少

 挙瞼力
  15mm以上で正常
  4mm以下で不良…前頭筋吊り上げが必要

 偽眼瞼下垂…皮膚のたるみによる
  眉毛挙上・下垂
  CCh
  顔面神経麻痺

 弱視危険因子としてのMRD
  MRD1mm以下の眼瞼下垂

 CL
  後天性の12%
  最低3年以上、多くは10年以上
 MG
  片眼の眼瞼が動かないことも
 試験
  テンシロンテスト
  上方注視負荷試験
   上方1分間固視
  アイステスト
   氷をまぶたに2分間
   瞼裂幅2mm以上改善で陽性
 甲状腺眼症
  眼瞼症状で初発(まぶたの腫れ)
  複視
   下直筋障害→外上転障害
  起床時に悪い
  疑いがあればMRI
  上眼瞼挙筋とMuller筋の炎症
  ケナコルト有効
  自己抗体
  Miklicz病との鑑別:血清IgG4

眼瞼痙攣
 眼瞼ミオキミア
 本態性眼瞼痙攣
 Meige症候群
  半数以上がドライアイと診断されている
  他覚所見に比べ自覚所見が強い
   速瞬テスト;速い瞬目ができない
   強瞬テスト
 開眼(開瞼)失行症
  指であけないと開けられない

滑車神経
 上斜筋ミオキミア
  上斜筋の異常収縮による片眼性・回旋性で律動性の異常眼球運動
 滑車神経麻痺
  uncoverした上眼瞼の動きを見る
  交通事故
  30歳以降で徐々に進行する上下斜視
  頭蓋内圧亢進に弱い

外転神経麻痺・動眼神経麻痺…画像診断が必要

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