近視眼の緑内障
疫学
 強度近視の視野障害発症は20才早い?

T.病態
 強度近視
  固視点近傍暗点が出現しやすい
  乳頭黄斑線維が通る篩状板耳側での障害機転あり?

 傾斜乳頭
  1.篩状板の異常
   @篩状板菲薄化
   A後方偏位
   B欠損
     DH、長い眼軸と相関
     NFLDと対応する篩状板欠損(APON)
     tensile strain
      眼圧↑→引張ひずみ↑→篩状板欠損
  2.篩状板以外の異常
   @強膜変形
     OCTでRidge角度急峻化

U.OCTによる画像診断
 問題点
  正常眼の測定値に大きな幅がある
  最大は最少の2倍

  緑内障に特徴的な視野障害とOCTの局所障害(上下対称性のくずれ)の一致が重要

 正常
  網膜各層は上下対称性を維持
 異常
  RNFLとGCLの菲薄化を見つける
  視野異常に対応するRNFLとGCL

 確率マップ…GCL
  cpRNFLへの近視の影響
   強度近視では確率マップが正常と異なる(偏位)
  GCLは強度近視でも役立つ
   強度近視でも上下対称性を維持

 PPG
  NFLDやDHとの対応

V.強度近視の治療
 対象
  若年で進行性の中心視野障害
  濾過手術後で低眼圧黄斑症を回避

Copyright © Sugimoto Ophthalmic Clinic All Rights Reserved.