T.撮影の注意点
撮影
cpRNFL
GCC
特徴
量的データ(厚み)
解析データ
注意点
1.撮影レンジ
浅⇔深 撮影者のみにしか分らない
cpRNFLの方がGCCより撮影度合いの影響を受ける
シグナル強度(SS)
画像の質
2.固視微動
画像が割れてずれる
3.強度の屈折異常
撮影レンジに入らないことあり
固視を少しずらすとレンジに入ることあり
4.硝子体混濁(Weis ring等)による画像欠損
上を向いたり下を向いたりして再撮影
U.解析の注意点
1.cpRNFL解析の注意点
1)サークルスキャンの中心ずれ
2)PPAにサークルスキャンがかかると0になる
3)二峰性パターンのずれ
強度近視では4分割や12分割セグメンテーションは役立たない
全周しか参考にならないか
強度近視は全体に薄いが耳側cpRNFLは厚い
内蔵ノーマティブデータによる解析には注意を要する
OCTの目的
診断
上下半網膜における、cpRNFLと黄斑部パラメータと視野変化の3者の関係
初期の緑内障に敏感
約半数はcpRNFL、GCC共に検出
約20%は両者とも検出不可能
強度近視緑内障もある程度検出
管理(進行判定)
2.GCC解析の注意点
3つのデータ
定性的:厚みとしての連続性を持つ
実測値だけでは実際に薄いかどうか分らない
定量的:正常眼(ノーマティブデータ)からの逸脱異常
99%タイル以下は同じ
パターンとしてのデビエーションマップ
経験則を要する
GCCでのパターンによる緑内障判定(黄斑部)
異常:水平4つ+隣接する2つのグリッドが赤
例 ■
■■■■■
神経線維走行を逸脱
判定部位を限定して判定しない
実測値は正常部位を含んで判定してしまう
緑内障とまぎらわしい疾患
1.視神経低形成
2.前部虚血性視神経症
”緑内障性”視神経乳頭陥凹拡大を伴わないNFL菲薄化
1.糖尿病、インターフェロン
2.視神経低形成
3.各種視神経症(AION、圧迫性視神経症、視神経炎)
OCTの緑内障診断精度を上げる
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