1.発生頻度
大学病院では
悪性3割
高齢になるほど悪性の頻度↑
良性
◎母斑
○脂漏性角化症
乳頭腫
粉瘤
血管腫
肉芽腫
◎と○だけで1/2
全部入れると8割
悪性
◎基底細胞癌 4割
◎脂腺腫 4割
扁平上皮癌 1割
MALTリンパ腫
脂腺癌
diffuse type…5% 見逃しやすいので注意
nodular type…95%
papillomatous type
いつまでも治らない霰粒腫・眼瞼炎は注意!
2.発生部位
良性 悪性
眼瞼縁 母斑 基底細胞癌
眼瞼縁付近 脂漏性角化症 扁平細胞癌
瞼板から発生 (霰粒腫) 脂腺癌
母斑
光沢あり
表面つるつる
睫毛あり
瞼縁に多い
脂漏性角化症
光沢なし
表面ざらざら
中心潰瘍なし
瞼縁付近
基底細胞癌
下眼瞼縁
潰瘍、出血
黒色が多いが、白色もある
転移はあまりない
脂腺癌
白〜黄
硬い
上眼瞼
転移あり
ほとんどマイボーム腺から発生
扁平上皮癌
頻度少ない
硬い
結節・浸潤
瞼縁付近
脂腺腺腫
脂腺過形成
眼瞼の良性腫瘍
血管腫
眼瞼付近の皮膚
黄色腫
高コレステロール血症
メルケル細胞癌
皮膚から発生
乳頭腫
涙丘など
Papilloma virus
類表皮嚢胞
粉瘤
悪性黒色腫
皮膚・結膜あらゆるところ
良性と悪性の鑑別診断
良性
毛
光沢あり
悪性
睫毛脱落
いびつな血管侵入
潰瘍
出血
境界が不明瞭
3.外科治療
良性
10mmまで→開放療法 Open treatment(切りっ放し)
ただし、瞼縁、涙点は考慮必要
10mm以上で、瞼縁から離れている場合
紡錘型切除
局所皮弁
@菱形皮弁
ADuformental flap
BVY前進皮弁
悪性
上眼瞼:眼瞼の1/3より小さい→単純縫縮
下眼瞼:眼瞼の1/2より小さい→単純縫縮
それ以上大きい→粘膜移植、局所皮弁、移植等
よくみる眼瞼腫瘍の診断と治療
Copyright © Sugimoto Ophthalmic Clinic All Rights Reserved
.