RVOに対する抗VEGF剤の実際の使い方
まずは使ってみる症例
 下記以外のすべて
  自然寛解を期待
  血管炎型
  最近の脳梗塞・心筋梗塞の既往歴
   最近とは3M?6M?

しつこく使わない症例1
 浮腫がひかない症例
 視力改善しない症例

自然寛解期待できる症例
 視力 0.60以上
  視力0.6〜0.8 自然寛解も多いが悪化もある
  希望あればすぐ治療
   効果はほぼ確実
   仕事をしている人は喜ぶ→積極的投与
  希望がなければ
   改善傾向あるか2〜3M様子をみる
   不変でも治療
 小さい病変
  視力0.6未満でも
 耳側から回り込むBRVO
 数ヶ月たち乳頭上に側副血行路

血管炎型
 乳頭血管炎
  CRVO
  若年者
  高血圧、動脈硬化(−)
  FAで乳頭から漏出

発症時期、年齢、虚血・非虚血、範囲等を問わない
 発症時期 早すぎ
  短所 自然寛解にも投与
  長所 早期に視力改善
 発症時期 遅すぎ
  短所 症状固定に投与してしまう
  長所 視力改善が得られることも

しつこく使わない症例2
 非反応例 発症は2年以上、虚血型等
  新生血管発症予防
   FAで虚血が強ければ光凝固

  BRVO
   BRVO test
    約4割が無効
  CRVO
   CRUISE test
    約半数が無効
    1/3 0.25以上
    1/2 不変
    2割は2段階改善(ただし0.2→0.3)

   BRVO & CRUISE test 12Mの効果
    8.5〜9.5回/年注射しても
     BRVO 効果続くが 0.25→0.55
     CRVO 効果続くが 0.2 →0.4

しつこく使わない症例3
 浮腫ひくけど視力改善しない症例
 浮腫がひかない症例
 ほとんど反応しない症例
 反応するが再燃(一番多い)
  再投与の基準
   OCT
    一定値以上 250μm
    前回に比べ増加 10%、20%
   視力
    前回に比べ悪化 1段階、2段階

   初期 1年目 OCT基準
      2年目以降 視力基準 
   晩期 浮腫が変化しても視力は不変のことがある

投与方法
 導入期 視力・浮腫に関わらず、最初の3ヶ月は連続
 PRN
 プロアクティブ
  PRN+3ヶ月毎定期投与

ルセンティス
 添付文書
  3?ヶ月+PRN
   安定するまで毎月投与
 私見
  1ヶ月+PRN
   AMDと違い不可逆性変化少ない

診療間隔
 定期
  1年まで毎月
  2年以降
   BRVO 2〜3ヶ月毎
   CRVO 1〜2ヶ月毎
  3年以降
   3ヶ月毎

Horizontal study
 1年後の経過
  BRVO 不変
  CRVO 悪化…3ヶ月毎では少ない
 私見
  1年まで毎月
  2年以降 Treat and extend(2週間ずつ増やす)

いつまで投与(私見)
 1年まで OCT基準でPRN
 2年以降 局所PC考慮
      視力低下ないなら投与しない

治療方針(私見)
 視力0.9以上→経過
 ほぼ全例→とりあえず1回ルセンティス
 IVR反応悪い→BRVO STTA
         CRVO tPA+TA
 ルベオーシス(+)→ルセンティス+PC
 CRVOに対するPC
  適応 虚血型のみ
   20〜30% 大半はPC不要

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