流涙症を極める
流涙症
 自覚所見
  下方視でかすむ、見えにくい
  ごろごろ等様々な症状

  視力0.5と同様、ドライアイよりつらい
 
 有病率
  白内障の人16人に1人
  POAGの2倍

病態
 涙があふれる epiphora≠涙道疾患(排泄の異常)

 涙の分泌量↑
  神経原性
   刺激性
    眼瞼内反症
    MGD、涙液蒸発型DE
    炎症性(結膜炎、LWS等)
  排泄
   ポンプの異常
    眼瞼下垂…多い
    眼瞼外反
    顔面神経麻痺
    CCh
    水路の異常(Mechanical?)
     加齢
     薬(S−1、ミドリンP、サンピロ)
     異物
     プール
     女性ホルモン

診断
 通水テスト…直針がおすすめ
 Dye disappearance test(DDT)
  フルオレセイン消失試験(5分)
  小児に有効
  疑陽性5%
 涙道内視鏡

治療
 涙点 チューブ
 涙小管 チューブまたはDCR
 涙嚢以下 チューブまたはDCR

 チューブとDCRの選択
  明確なプロトコールなし
  涙嚢炎(−)→SI
  涙嚢炎(+)→DCR

問題点
 重症涙小管閉塞…治療困難
  涙小管断裂→すぐ再建
  S−1(抗癌剤)→予防的にSI

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