近視性脈絡膜新生血管の診断と治療
0.Introduction
強度近視は大きな失明原因
緑内障、DR、強度近視、AMDと続く
易学
Myopic maculopathy
日本人の1.7%
高齢、女性が危険因子
T.CMVの特徴
中高年、女性に多い
50歳以下のCNVの60%
第2のCNVの原因
30%は8年以内に両眼発症
女性に多い(3/4)
60才代でピーク
10、20才代でもあり
視力は0.1未満が多いがどの視力もあり得る
長期予後は悪い…萎縮性変化
Lacquer crack
PE、ブルッフ膜に割れ目
これがあるから必ずしもCNVにならない
脈絡膜が菲薄化
CNVの一つの要因
中心窩脈絡膜循環遅延
眼球形状変化
↓
Lacquer crack
↓↑
中心窩脈絡膜異常?
循環遅延・菲薄化
↓
VEGF
↓
mCNV発症
上記に10〜30年を要す
U.診断のコツ
OCT SRF/CNV
網膜下液にフィブリン
FA・IA dark rim
眼底出血なら病院紹介必要
mCNV:ほとんどclassic type
小さな隆起性病変を伴う
cf:
単純出血
OCT:SRFなし、均一形状→経過観察
網膜下出血の鑑別診断
CNV
中高年
CNV(+)
OCT:不均一
SRF(+)
変視を訴える
視力予後不良
単純出血
若年
Lacquer crack(+)
OCT:均一
SRF(−)
暗点を訴える
視力予後良好
cf:
SRFのみ(+)
Dome-shaped macula
慢性的な循環不全
V.治療
治療の歴史
PC…悪化
硝子体手術…CNV抜去
長期予後不良
PDT…してはいけない
アバスチン…著効だが適応なし
ルセンティス…適応あり
RADIENCE Study
ルセンティス投与する限り視力改善
PDTで視力低下→ルセンティスにスイッチで視力上がるが、最初からルセンティス投与より視力改善は劣る
中心領域網膜厚
ルセンティスで↓
PDTで不良
できるだけ早く治療が望ましい
ルセンティス
適応例
新鮮例、SRF(+)
非適応例
6ヶ月の視力低下
OCTでSRF(−)
既に囲い込み
耳側に萎縮性病変
W.フォローアップと注意点
mCNV再発
6M〜1Yで多い(それ以下も以上もあり得る)
アバスチン2〜3M投与で消失
RADIENCE Study
ラニビズマブ投与回数
複数回が多い
1ヶ月毎3回+PRN
1〜3M毎にずっと経過観察必要
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