AMDの予防戦略
T.前駆病変

 RPEに加齢によりリポフスチン蓄積し、RPE下にドルーゼン発生

 色素脱出 RPE line不整、IS/OS line断裂
 色素沈着       〃
 色素むら       〃
 serous PED 1乳頭径未満(1乳頭径以上は本格病変)
  内部無反射のRPEのドーム状隆起

 軟性ドルーゼン
  直径63μm(乳頭縁での静脈直径126μmの1/2)以上の軟性ドルーゼン1個以上
  →前駆病変と診断可能
  OCT
   内部反射を伴ったRPEのドーム状隆起
   IS/OS line不明瞭化

  進行するので問題
   小さいドルーゼン
     ↓
   大きいドルーゼン
     ↓
   色素沈着
     ↓
   萎縮………血管新生→CNV→滲出型
   色素脱出
     ↓
   地図状萎縮→萎縮型

  ドルーゼンのてっぺんの色素沈着
   CNV発生のサインになりうる
  集簇性軟性ドルーゼン
   RAPの危険因子

 萎縮型AMD
  診断基準
   境界明瞭な地図状萎縮(GA)
  GA→CNV発生頻度はかなり高い
   萎縮型でもCNV発生ありうるので観察必要
  中心窩外GA…治療の対象

 Reticular pseudodrusen
  点々としたドルーゼン
  日本人のAMD患者の10〜20%
  CNV発生しやすい
  80才以上に多い
  RAPに多い(50〜80%)

U.予防
 1.経過観察の重要性
    早期AMD…前駆病変
     無症状→6〜24M間隔
     CNV(+)→迅速に治療
 2.リスクファクター
    ◎喫煙…4〜5倍に発生率↑
        抜けるのに約20年かかる
    肥満
    運動不足
    ビタミンA、C、E、亜鉛不足
    ルテイン、ω-3脂肪酸不足

    早期ではライフスタイルや食生活の改善
 3.サプリメントの根拠…AREDS
    中期以降、1眼の進行期AMDの僚眼
     AREDS処方推奨
    カテゴリー3(大型ドルーゼン、黄斑部の中心窩GA)でサプリの効果証明
 4.サプリメントの注意点
    VE
     大量摂取で死亡率↑
     前立腺癌↑(13〜17%)
     うっ血性心不全のリスク(15〜50%)

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