CRVOの疫学
 遠視、緑内障眼に多い
 僚眼に生じるリスクは年間1%
 初診時視力が最終視力と強く相関
  現状維持から少し悪くなることが多い
 虚血型では軟性白斑出現
 硝子体出血も生じうる

CRVOの分類
 切迫型 ME(−)ならば経過観察
 非虚血型 NPAが少ないならPRP不要
      虚血型に進行もありうる
 虚血型 広範囲のNPA(10DA以上?)

 CRVO
 hemi−CRVO

CRVOに伴う虹彩/隅角新生血管
 因子
  FAでのNPA
  視力 
  網膜静脈の高度な蛇行

 初診時から3〜6M以内に発症が多い
 1年以上経過してからはまれ

虚血性CRVOに対するPRP
 発症率は低くなるが有意な差はない

 欧米 虹彩/隅角新生血管発症してからPRPを推奨
 日本 予防的にした方が無難と考える

BRVOに伴う急性ME
 中心窩下の大きなcystic space

CRVOに伴う急性ME
 中心窩下に急峻なSRD
 網膜外層の高反射
  細胞虚血が強いと網膜外層は描出されないことも多い

Cystoid macular degeneration
 慢性期CME
  網膜細胞は減少し四角にspace
 治療対象外

CRVOに伴うSRD
 80%に中心窩を含むSRD
 MEなければ視力が改善しないことも
  視細胞層外層(ほとんど視細胞から形成)の重要性
 OCTで視細胞外層はIS/OSライン

CRVOの治療
 CRVOに伴うMEの治療
  内科的治療
   内服・点滴 エビデンスなし
   格子状PC
    The CVO study
     視力に差はなし
    実際は有効例もある
    MEが強ければ困難
   抗VEGF阻害剤+格子状PCも一つの方法
  外科的治療
   内境界膜剥離の併用
   
 CRVOに対する硝子体投与
  tPA
   高いレベルのエビデンスなし
  ステロイド(TA)
   即効性あるが数ヶ月で再発
   SCORE study:TAでの視力改善には限界あり
  抗VEGF阻害剤
   ラニビスマブ、アフリベルセプトは保険適応あり
   pegaptanib(未承認)、ラニビズマブ、アフリベルセプト視力改善効果あり
   ラニビズマブでNPA減少

 急性期CRVO
  PRPがMEを消失させることがある

 遷延性CRVO
  PRPがMEに対し効果あり

 虚血性CRVO
  PRPはNV発症予防に効果があると思われる
  抗VEGF阻害剤を併用
CRVOの基礎知識

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