緑内障進行に役立つ知識
T.進行判定の重要性

 MD値
    <-1.0:進行早い
  -1.0≦-0.5:進行あり
  -0.5<  :進行なし

 治療の限界
  眼圧を十分下降させても5割の症例が進行

 眼圧非依存的因子
  虚血、炎症、酸化ストレス

 メタ解析による視野進行因子
  OAG
   ○高齢
    末期
    高眼圧
    PE
    中心角膜厚が薄い
    眼血流量の高い抵抗値
    抗カルジオリピン抗体
    過去の視野進行

  NTG
   ○DH
    PPA
    
U.視野の進行判定

 CPの回数
  比較的早い進行-1.0dB/Yを80%検出に要する期間
   年3回ならば2年
   年2回ならば3年
  鋭敏に見つける方法
   年10回を2年
   OCTセクターベースでは検出が早い

V.OCT検査と進行判定

 構造変化が機能変化に先行
 cpRFLDが94μm以下ならば緑内障
 MD値が10dB以上ではOCTはあまり変化しない
 神経線維欠損
  幅が広がる  70% …1年に1°
  幅が深くなる 30%
 PPGの危険因子
  DH
  眼圧が2割下がらない

W.緑内障の眼圧非依存因子

 乳頭形状
 篩状板の脆弱性
 ミトコンドリア
 循環
  全身の血流が悪くなる病気では眼循環も悪い
  NTGではHT治療は緑内障進行の危険因子
   HT内服治療→DHに関連
 視覚野
 遺伝
 脊髄圧
 酸化ストレス
  睡眠時無呼吸症候群(SAS)と関連
  NTGでSASは20〜57%

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