円錐角膜の診断と治療
円錐角膜
 30歳頃まで進行と言われていたが、それ以後も進行する
 アレルギー疾患:高頻度
 目をこする:高頻度
 炎症マーカーの異常

本態不明
 遺伝性 数%家族例あり
 円錐角膜を伴う先天異常あり

古典的所見
 Fleischer ring:上皮下のヘモジデリン沈着
 Vogt's striae:内皮付近の皺壁

対症療法
 進行予防:防腐剤やPG製剤を避ける
      こすらない
      アレルギーの治療
      HCLによるオルソケラトロジー

急性角膜水腫
 デスメ膜破裂による実質浮腫
 数ヶ月で瘢痕化し、突出が軽減することが多い

治療
 重症の場合
  急性角膜水腫(+)→全層角膜移植
        (−)→DALK
 中等度の場合
  CL
   RGPは困難
   HCLを思い切ってフラットに
    4段階くらい
    まばたきをしていい動きをするようなフィッティング
 軽症の場合
  形状解析を行わない限り診断不可能

注意点
 存在に気付かない
  弱視・心因性視力障害と誤診
 屈折矯正手術の禁忌
  術後のkeratectasia
 白内障手術
  多焦点IOL禁忌→ぜんぜん見えなくなる
  術後度数ずれ

円錐角膜を疑うポイント
 若年、アレルギー、目をこする
 斜乱視・倒乱視、左右の度数に差、軸非対称
 ケラトで中間値に左右差
 角膜厚に左右差

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