OCTからみる神経眼科2016
先天眼振の4割は基質的異常
 黄斑低形成
 白皮症眼底(アルビノ)
 錐体ジストロフィ
 AZOOR(急性帯状潜在性網膜外層症)
  若年、女性
  発症時、光視症
  急性の網膜外層の機能不全
  OCTが診断に有用

下垂体腫瘍
 cpRNFLで同名半盲、bowtie atrophy

Macloangiopathy
 レーベル病、視神経炎等
 炎症のためcpRNFL圧↑…肥厚

抗アクアポリン4抗体(−)視神経炎
 若年、女性
 単層性、再発少ない
 脊椎病変なし
 視力障害 低〜高度
 ステロイドに反応(+)
 GCC:変化は軽微

抗アクアポリン4抗体(+)視神経炎
 高齢者
 再発性
 しばしば3椎体以上の脊椎病変
 重篤な視力低下
 GCC:早期から不可逆変化

遺伝性視神経症
 レーベル病
  毛細血管が拡張・蛇行
  対光反射は正常か軽度障害
  cpRNFL:長期間腫脹→全周萎縮
  GCC:徐々に萎縮
  OCT断面:乳頭側のRNFL厚↓
  亜急性疾患(3ヶ月くらいかけて進行)
  小児では軽症が多い
  回復もありうる
  
 DOA
  決して小児の疾患ではない
  cpRNFL:耳側のみ菲薄化
  網膜厚はレーベル病より菲薄化

薬剤性視神経症
 エタンブトール
  両耳側半盲が多い

ミトコンドリア視神経症
 遺伝性
  LHON、DOA
 後天性
  EB

 対応反射が比較的保持される
 乳頭逆位症、視神経低形成が見られるときがある

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