0歳から見つけたい!先天眼底疾患と斜視
小児の視覚障害
 先天異常 55%
 ROP  18%

 部位:網脈絡膜が多い
 先天眼底疾患 30%

T.先天眼底疾患の早期発見
 0歳代で発見したい
  発見の契機
   斜視   34%
   白色瞳孔 31%

 強度屈折異常
  強度遠視
   小眼球
   先天性網膜分離症
   レーベル先天黒内障
  強度近視
   発達緑内障
   FEVR
   Steckler症候群、Marfan症候群

U.0歳で見つけたい斜視
 早期発症外斜視(6ヶ月以内)
  固視交代があるか?…あれば器質的疾患なし
  カバー・アンカバーテストで斜視と固視を見る

  共同性 :外転制限(−)→本態性外斜視
  非共同性:外転制限(+)→外転麻痺、Duan、Mobius

  治療:遮蔽
     軽度の弱視なら交代遮蔽 1日1〜2時間

  立体視の感受性期間
   乳児内斜視 生後2ヶ月〜2年 ピーク4ヶ月時
    調節性が主

V.先天眼疾患の特徴
  血管増殖による組織反応が強い
  急速に増殖が進行
  高度の収縮と瘢痕
  周辺部に異常があることが多い

 振り子様眼振
  両眼視神経低形成

 Coloboma…CHARGE症候群の可能性あり
  黄斑部が形成されていれば視力改善の可能性あり

W.頻度の高い小児眼底疾患
 FEVR
  網膜血管形成不全に起因する両眼性網膜硝子体疾患
  網膜ひだ
  若年性の裂孔原性網膜剥離

 PFV
  胎生期の硝子体血管系の異常増殖・遺残による疾患の総称
  片眼性
  視力予後不良…多くは手術適応にならない

 コーツ病
  片眼性、男
  網膜血管の拡張と透過性亢進
  滲出性網膜剥離、白色瞳孔

 色素失調症(ブロッホ・サルツバーガー症候群)
  X-dominant、女のみ
  皮膚所見:紅斑、落屑、水泡、色素沈着

 レーベル先天黒内障
  網膜神経繊維層を除く全層が菲薄化
  網膜全体に変性

 先天網膜分離症
  車軸状黄斑変性→分離
  遠視

 黄斑低形成
  程度により視力はさまざま
  単独例は先天眼振とまぎらわしい→OCT

 乳頭部の先天異常

X.長期管理(フォローアップ)
 1.眼/全身の合併症
 2.屈折矯正を積極的に
 3.ロービジョンケア
 4.整容治療
    斜視、虹彩付きCL、義眼

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