角膜上皮障害のポイント
1.点状病変

 SPK
  PEE punctate epithelial erosion
      透明、フルオ染色(+)
      上皮細胞が脱落した跡
  PEK punctate epithelial keratopathy
      灰白色、フルオ染色(+)・ローズベンガル染色(+)
      Viabilityを失った細胞

 三大原因疾患
  @ドライアイ
  Aコンタクトレンズ
  B薬剤(点眼薬)…Delayed stain(角膜上皮のバリア機能障害)

1)スマイルマークパターン
   SCL(GroupW:高含水・シリコンハイドロゲル)
2)CL装用眼で染色されない点状病変
   マイクロシスト 低Dk/LのSCL装用者
   mucin ball…シリコンハイドロゲルSCL 眼表面のムチンがこねられてボール状になったもの
3)マイボーム腺角膜上皮症
   マイボーム腺機能不全
   マイボーム腺 菌の毒素に反応している→眼瞼に痂皮形成
   ドライアイ、アレルギー性結膜炎の治療に反応しない
   治療:クラリス内服、フルメトロン点眼、クラビット点眼液
4)重瞼術後の角膜上皮障害
  ・糸による上皮障害
    治療SCLして手術した施設へ
  ・術後の夜間兎眼
    ドライアイより下方部位の角膜染色
5)Cogan角膜ジストロフィ
   起床時眼痛
   フルオロセイン染色しないが、break upしたような所見(盛り上がり):Map-Dot-Finger-Print→再発性角膜びらん
6)LASIK-introduced neurotrophic epitheliopathy(LINE)
   三叉神経切断によるreflex loop異常
   ドライアイ症例で重症化
7)薬剤毒性(点眼薬)
   ベースにドライアイがある緑内障で長期点眼時に発症しやすい
8)薬剤毒性(内服、注射抗癌剤)
   TS−1
    経口抗悪性腫瘍剤
    胃癌・大腸癌・肺癌・乳癌など
    内服を中止すると治るので、1クール終わるまで待つ
    涙小管狭窄を生じる
   タキソール
    注射抗悪性腫瘍剤
    乳癌
    涙小管狭窄を生じる
9)Tygeson点状表層角膜炎
   再発性角膜上皮炎、両眼性
   星芒状のリンパ球浸潤
10)Meesemann角膜ジストロフィ
   角膜上皮内に微小嚢胞
   角膜上皮型ケラチンのK3、K12が原因遺伝子
   両眼性、まぶしい


2.線状病変

1)CL下異物
2)CL固着
3)SEAL
4)角膜ヘルペス
5)偽樹枝状病変
  ・面状の上皮障害の創傷治癒過程
   上皮の過剰な脱落、増殖、移動の抑制
  ・薬剤毒性 crack line
  ・アカントアメーバ角膜炎
    偽樹枝状病変
    円板状病変
    Radial keratoneuritis
  ・痛みが強い、充血が強い
  ・CL装用者

  cf:CL装用+ヘルペス様病変→アカントアメーバを疑え
     角膜ヘルペスでは痛み・充血が軽い


3.面状病変

1)角膜ヘルペス 地図状潰瘍
2)遷延性角膜上皮障害
3)薬剤毒性、三叉神経障害、角膜ヘルペス、角膜移植後

Copyright © Sugimoto Ophthalmic Clinic All Rights Reserved.