ドライアイの治療戦略
1.内科的治療(点眼)
ステロイド点眼を使う場合
・炎症が強い
・糸状角膜炎
・Patchy pattern
アメリカではサイクロスポリン点眼が 1st choice だが効くのは1/3
ドライアイ補助器具
・ドライアイ眼鏡
・加湿器
点眼治療は軽症例に、重症例は外科的治療
ヒアルロン酸
蛋白がなく、糖鎖豊富
水分の多い眼に入れると保水効果がある
水分の少ない眼に入れると、かえって水分を吸収して乾燥が悪化
ジクアス点眼液
2分後には、著名なムチン分泌促進作用
胚細胞は60分でムチン貯留が回復
涙液分泌促進作用の持続
刺激・しみる(10%前後)→あらかじめ説明しておく
2.外科的治療
1)涙点プラグ
長所 高い効果
短所 とくにパンクタブルプラグで
涙点部の腫脹・肉芽の形成(24%)、バイオフィルム形成、
プラグ脱落、脱落による涙点拡大
(1)シリコン製プラグ
種類によって特性は大きく異なる
留置率
パンクタブルF>パンクタブル>スーパーイーグル>
スーパーフレックス>フレックス>イーグル
(2)コラーゲンプラグ(キープティア)
アテロコラーゲン
冷所保存
体温にて、コラーゲン繊維素→再繊維化(ゲル化)
15分くらいかかる。瞬目を防いだ方がよい
使用15分前に室温にしておく
特徴
どんな涙点の大きさでもよい
はずれない
涙点への影響がない
効果の持続は1〜2ヶ月
留置されているか視認できない
適応…シリコン製に置き換わるものではない
一過性の術後ドライアイ
LASIK…2〜3ヶ月感覚↓、白内障等
軽度のドライアイ
シリコン製涙点プラグに移行のステップ
涙点が非常に小さい(大きい)症例
シリコン製が使えなくなった症例
シリコン製プラグとコラーゲンプラグの比較
シルマー値 シリコン製 5.3mm↑ コラーゲン製 2.2mm↑
角結膜上皮障害スコア シリコン製 2.0pt↓ コラーゲン製 4.4pt↓
2)外科的涙点閉鎖
閉鎖率 94%
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