緑内障治療におけるOCTの有用性

T.緑内障治療における前眼部OCTの有用性
 眼圧と濾過胞の関係
  濾過胞壁厚さは眼圧と負の相関
  低輝度な濾過胞壁は眼圧安定
 濾過手術後の角膜形状解析
  縫合→乱視
   術後1ヶ月以降は次第に改善
   角膜形状変化は術後視機能として重要

 閉塞隅角
  @瞳孔ブロック
  Aプラトー虹彩
  B水晶体起因(亜脱臼)

  器質的閉塞の判別は不能
  開大度、機能的閉塞は判別可能

U.緑内障治療における後眼部OCTの有用性
 NFLDの出現は視野異常の検出に役立つ
 50%以上のRGCは黄斑部に存在
  →黄斑部解析は重要

 トプコンの正常データベース
  251眼、20〜79才の正常眼
  注意点
   若年者 20才未満は20才のデータ
   高齢者 80才以上は79才のデータ
  高度近視眼の評価は十分注意

 正しい撮影がされているか
  Quality Index
  Circle scan 中心位置に注意(とくに近視眼)
   乳頭画像はPPAを含めて中心とする

 近視は緑内障の危険因子
  長眼軸長…NTGになりやすい
  強度近視 現在人口の5.5%
   近い将来10%を超える予測→緑内障の増加
  近視+緑内障
   若年者でも緑内障を発症しうる

V.今後の展望
 強度近視緑内障と脈絡膜菲薄化
  眼圧負荷、近視による眼球進展→乳頭部に負荷





  
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