緑内障診療の進め方

初診診療の流れ
 Sussman4面鏡…スコピゾル不使用
 Goldman眼圧計
  リング幅 0.3mm(Eye Care Tech 0.25mm)
  C/D比に例えると、0.8位
 FDT N30
  片目 3〜5分
  初期診断能力
   MATRIX>FDT>SAP
 視神経所見により進行が疑われる場合 HFA 10-2
 角膜内皮の観察(細胞数の推測)
  内皮が見えるほど細胞数少
 pigment on lens …狭隅角を示唆
 狭隅角
  ミラーを2周すると、2周目は水晶体が後方へ押しやられて見やすくなる
  隅角検査の必要性
   POAG
   P−S症候群
   angle recessin(外傷性隅角離断)…ピロカルピンが効果的
   レクトミー術後合併症(浅前房、脈絡膜剥離)
 眼圧正常、家族歴なし→2年に1度程度CP
 FDT:CPより5年早く検出
  パターン偏差:信頼性あり
  トータル偏差:疑陽性多い
 乳頭陥凹に左右差、緑内障家族歴あり→年1回CP
 OCTサークル…波形を読むことが重要
  赤い範囲を異常とすると、特異度↑、診断力↓
  黄の範囲を異常とすると、特異度↓、診断力↑

1〜2ヵ月後再診
 HFA、OCT
  FDTでは経過を追えない
 ルミガン
  他のPG剤より、0.5〜0.6mmHg降下
  上眼瞼深化
   6ヶ月使用で
    ルミガン 60%、トラバタンズ 43%、タプロプロスト 13%、キサラタン 0%
 配合剤
  チモロール配合のため、うっ血性心不全、房室ブロック、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患に注意
  COPD有病率 60歳以上で10%(90%は未発見)
  効果的には、配合剤<単剤併用
  単剤併用から配合剤への切り替え…その方が眼圧下がる場合
  効果 ザラカム≒デュオトラバ>コソプト
  無治療→キサラタン(眼圧15%↓)→βブロッカー併用/CAI併用(どちらでも20%↓)
   併用してもそれほど眼圧は下がらない

2〜3ヶ月毎再診
 半年毎、CP、OCT
 MD −15dB 危険領域(無治療から50年にあたる)
    −20dB 生活不自由
    −25db 機能的失明

 進行速度
  −0.5dB/Y (CNTGS)
  −0.27dB/Y (日本人平均、無治療、3年間)
  −1 dB/Y 進行確定例(早い人)
  術後 −0.3dB/Y
  下方視野障害はより早く不自由を感じる

 専門医へ紹介すべき例 
  @MD≦−15dB
  A下方暗点
  B固視点近傍暗点

 SSOH
  乳頭網膜血管起始部の上方偏位 1/3以上
  上方のRNFL厚の菲薄化
   NFLD…視野異常まで5〜10年かかる
  Optic hyperplasia の一亜型
  進行しない





 
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