克服されていない感染性結膜炎
 抗アデノウイルス薬
 MRSA耐性菌
 再興感染症
  淋菌・クラミジア

鑑別
 ・感染
   ウイルス
   細菌
   クラミジア
 ・非感染
   アレルギー

結膜炎はなぜ起こる?
 結膜嚢…構造的に病原体が入りやすい
 結膜…豊富な血管とリンパ組織…防御機構がはたらきやすい

結膜炎に対する防御機能
 眼瞼
  物理的防御
  瞬目
 涙液
  リゾチーム
  ラクトフェリン…細菌増殖抑制
  特異的抗菌物質…分泌型IgA
  ムチン層
   結膜胚細胞からムチン分泌
   リザーバー
 MALT

結膜濾胞
 ウイルス・クラミジア感染
 局所リンパ節
  鼻側1/3→顎下リンパ節
  耳側2/3→耳前リンパ節
 性状
  ウイルス…細かい
  細菌…(−)
  好中球遊走→菌貧食のため
  クラミジア…巨大濾胞、堤防状
  アレルギー…結膜嚢に小さな濾胞

結膜常在細菌叢…グラム陽性菌
 無害で有益な細菌
 corynebacterium や(表皮ブドウ球菌を含む)CNS

 均衡が崩れる
  瞬目回数↓
  眼瞼機能↓
  涙液分泌↓
  大量の菌飛入
  大量点眼

細菌性結膜炎
 10歳以下と50歳以上にピーク
  眼の防御機能が悪い世代

 小児は結膜炎の割合が多い
 8〜9割 結膜炎
 11歳以上 1/3 結膜炎 2/3 角膜潰瘍・角膜炎

 小児では2歳以下に結膜炎のピーク
 生後3ヶ月〜4歳に細菌感染が起こりやすい

小児の結膜炎の特徴
 瞼結膜充血
 球結膜充血+溢血斑
  pink eye
 ほとんどがグラム陽性菌

 濾胞を欠くウイルス性結膜炎ありうる
 濾胞のある細菌性結膜炎ありうる

 10歳以下
  ヘモフィルス属…G(−)…キノロンが1st choiceだが効きが悪い
  連鎖球菌
  CNS
  黄色ブドウ球菌
 11歳以上
  corynebacterium、黄色ブドウ球菌で1/2…G(+)
  CNS
  propionibacteria acnes

 Hibワクチン(肺炎球菌ワクチン)
  小児ではヘモフィルス属、肺炎球菌は細菌性髄膜炎の原因菌
  今後の結膜炎の起炎菌分布に影響する可能性

常在菌が起炎菌に変わるメカニズム
 増殖が止まっていると(=常在細菌)病原性はなく、増殖を開始すると病原性を発現する

corynebacterium
 G(+)
 長期装用SCLデポジットの原因の一つ
 SCLに菌塊があっても結膜炎を起こしてこない
 治療:セフェム系点眼薬が著効
     キノロンは効かない
    逆に、キノロンが効かなければ、corynebacteriumを疑いセフェム系を投与

MRSA
 キノロン 10%感受性
 バンコマイシン 100%感受性

新生児
 産道感染…淋菌、クラミジア

 淋菌性結膜炎
  生後1〜3日
  両眼
  治療:セフェム系
      セフメノキシム頻回点眼
      ロセフィン点滴
   cf:ニューキノロンには耐性多

クラミジア
 片眼性
 巨大濾胞
 気道症状
 血液検査
  クラミジアトラコマチスIgG(+)IgA(+)…新鮮な感染
 治療
  エコリシン眼軟膏 5回/日 8週
  キノロン点眼 8回/日で代替
  ミノマイシン2錠 分2 2週
  アジスロマイシン(ジスロマック)1000mg1回投与またはジスロマックSR2g単回投与剤
 cf:アミノグルコシド、βラクタム…無効
    キノロン点眼のみでは効果低い

ウイルス性
 眼脂…漿液線維素性
    膿性ではない
 濾胞…サイズ小

 反復性で片眼性の結膜炎でステロイドで軽快
 EKCが再発しステロイドで軽快
 →ヘルペス性結膜炎を疑う…ウイルス性の10%
  (樹枝状病変はまれ)
 治療:アシクロビル眼軟膏 5回/日
感染性結膜炎のメカニズムと臨床

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