症例から見た眼光学
1.コマ収差の増大→像が尾を引く
コマ(彗星)状の像
コマ収差…光線が水晶体に対し斜め・非対称に入っている
球面収差…レンズの中央と周辺を通る光線の焦点がずれている
2.単眼複視
三重視…核白内障(球面収差↑)+Y字縫合混濁
3.retrodots(点状の水晶体混濁)
瞳孔領面積の50%以上で視機能障害
(ハルトマン像の滲みで確認可)
4.水晶体欠損
実際はチン小帯欠損
非常に大きな高次収差
治療はIOL
5.核白内障
近視化
核白内障の視機能異常
@色覚変化…黄色がかって見える
A球面収差
cf:後嚢下白内障…収差ではなく散乱
6.コントラスト感度の低下
液状後発白内障
IOLと後嚢の間に乳白色の液状物が溜まる
治療:YAG後嚢下切開
発症時期
・早期型…IOL前方偏位(+)近視化(+)
・晩期型…IOL前方偏位(−)近視化(−)
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