成人外斜視に対する手術療法

成人外斜視の成因分類

1.小児期の外斜視の戻り

2.外斜視の放置

3.外斜視の進行

4.小児期の内斜視手術後の外斜視

 

成人外斜視の症状

小児と異なり自覚症状を訴える

1.眼位異常

2.眼精疲労

3.複視

4.斜位近視

 

外斜視定量の問題点

1.間歇性外斜視の場合、APCTが変動する

2.眼精疲労では外斜視斜視角が少ない

3.斜視術後にかなりの斜視が残存(斜視量を過小評価している)

4.斜視角が大きすぎて定量できない

 

1.最大斜視角の検出

1.遮蔽法

    アイパッチで非優位眼を40分間遮蔽

2.プリズム装用法

    フレネル膜プリズム検眼セットを使用

    非優位眼に膜プリズムを40分間装用

    膜プリズムはAPCTの値と同等の値

1.2.のうちの大きいほうの値をとる

 

2.高度な外斜視の定量法

 1.角形プリズムを両眼に入れる

 2.角形プリズムとプリズムバーの併用

 3.フレネル膜プリズム両眼と角形プリズムの併用

 *プリズムの重ね合わせによるプリズム角の単純な足し合わせは不可

 

3.通常の後転短縮術

 小児との違い

  手術効果が大きい

  術後の戻りが少ない

  →術後複視が生じる(内斜視になると)生活に支障

  →斜視角の80〜90%を治療する

 

4.内直筋短縮術

 成人で眼精疲労や複視を訴える症例に輻輳不全型外斜視が多い

 遠見と近見の斜視角に差がある

 ・手術効果は近見が遠見に比べ7〜8剔スい

 ・戻りが生じる

 ・定量は遠見が内斜視にならないようにする

 

5.外直筋大量後転・内直筋短縮併用術

 ・2回の手術で大斜視角でも治療可能

 ・1回でもほぼ矯正

 ・外転障害やや有り

 

6.術後複視を来たさない工夫

 1.フレネル膜プリズムを用いて、低矯正・適正矯正・過矯正を体験してもらう

 2.過矯正で複視出現の場合、内斜視にしない

 

 背理性複視

 ・PATを行い、低矯正・過矯正で複視の自覚を確認

 ・原則、術後内斜視をつくらない(低矯正手術)

 ・PATで背理性複視があっても、本人が気にならなければ問題なし

 

参考

 白内障手術後、斜視の自覚出現することあり

  斜視角が大→手術

  斜視角が微小→対策なし

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