ホームページでは、自分の医院はこんなにすばらしいですよ、とアピールするものかもしれません。しかし、一日を終え、振り返る時考えるのは、すべての患者さんに満足してもらえたかということで、もっとこうできたのではないか、と自問することの方が多いです。
開院したときの夢は、勤めてくれるスタッフを幸せにして、その幸せで患者さんを幸せにして、そしてその幸せで自分と家族を幸せにしようというものでした。しかし、ほどもなく他人を幸せにする力など、自分にはないということを思い知りました。それどころか幸せにしたいと思っていることを、相手に分かってもらうことさえも、実はたいへん難しいことでした。
開院してすでに長い年月になりますが、今までやってこられたのは、信頼しあえる患者さんの温かいご声援と、至らないところは多々あるとは思いますが、どんなときでも自分は、自分ではなく患者さんの利益を最優先にやってきたという信念があったからです。
|